HHKB Professional HYBRID Type-S レビュー
HHKBのレビューです。
2020/07/31
少し前に PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨を買った。 調べてみたら5/16に届いたようなので、2ヶ月半ほど使用している。 発売後すぐから気にはなっていたのだけど、価格(税込み35200円)をネックに感じて購入には至っていなかった。 ただテレワークが始まって自宅での作業が増えたこともあり、 ほぼ毎日仕事で使うのだからいいものを使いたいなと思って半ば衝動的にポチった。
持ち運びはせず、有線と無線を併用(最近はほぼ無線のみになった)して使った感想を書く。
HYBRID Type-S のいいところ
比較的静かなキータッチ
比較対象が以前使っていた HHKB Lite2 で、これがなかなかにカチャカチャうるさかったのだけど、 Hybrid Type-S は小さめにシャカシャカと鳴る感じで、あまり音が気にならずにタイピングできると思う。 ただめちゃくちゃ静かだよとは言いにくい。他の高級なキーボードを触ったことがあまりないので、 どの程度静かだとよいのかわからないけど……。
有線/無線合わせて5つのデバイスとの接続を切り替えられる
無線の場合は数字キーを選択してペアリングすることで、4つまで接続先を保存できる。 有線は USB Type-C で、無線と併用できる(たぶん)。ちょっと前までは両方使っていたのだが、 最近無線だけで切り替えるコツを覚えてきたので、有線はやめることにした。 机上のケーブルもほんのちょっとすっきりした。
キーマップを公式のツールで変更し、キーボード本体に保存できる
USB接続して公式ツールを使うと、わかりやすいUIでキーマップを変更できる。今はこんな感じに設定してある。
デフォルトの左Fnが押しづらいのと、無変換と間違えて左Altを押すことが多いので、それを防いでいる。 一度変更すればキーボード本体に設定が保存されるので、わざわざ接続先ごとにソフトを入れなくていい。
HYBRID Type-S のわるいところ
無線接続時の挙動に癖がある
まず、ペアリングした状態でもしばらく入力がないと勝手に電源が落ちてしまう。 電池の持ちを考えると仕方ないのかもしれないが、入力しようとしたときに反応がないのは結構ストレスになる。
---- 2020/10/29追記 ちゃんと調べたところ、この自動スリープ機能はdipスイッチを切り替えることでオフにできる。 電池持ちは1週間程度? かなり短くなるものの、タイピングしようとした瞬間にスリープになっていてラグがある、 というような事態は起こらなくなるので、個人的には常時ONになっている方が便利だと感じた。 ----
また、ペアリング先を切り替える時も接続に成功したかどうかがわかりにくい。 具体的にはキーボード右上のLEDが青く光っていると接続先を探している状態で、 点灯が消えると接続に成功したことになる。これも電池持ちへの配慮かわからないが、直感的とは言い難い。
ただ上記の挙動を理解しておけば、何が起こってるかは把握できるため、使っているうちに慣れてくる部分ではある。
数字キー、矢印キー回りを押し間違いやすい
これも慣れが関係してくることとは思うのだけど、数か月使ってもまだ慣れないというか距離感が掴めていない。 アルファベットで打ち間違うことは少ないが、数字が1つずれたり、 ↑を押そうとして\を押してしまうなどは結構よくやってしまう。 キーボード自体がかなりコンパクトに設計されているので、これに慣れるのはなかなか大変かもしれない。
USBハブ機能がない
HHKB Lite2 には USB のポートが2つ付いていて、 そこにマウスのレシーバーを挿しておけばキーボードとマウスを一緒に別の端末に切り替えられるというメリットがあった。 これは地味に便利だったのだけど、HYBRID Type-S ではなくなってしまった。 マウスとキーボードの共有方法はいろんな選択肢があるが、 現在はマウスはそれだけで USB 接続を切り替えられるスイッチを挟んで使っている。
まとめ
書いてみたら結構不満な点があったけど、全体的には満足して使っている。 結構いい値段がするし、キーボードは好みが結構分かれるので安易に人に勧められるものではないのだけど、 自作キーボードとまではいかないまでも良いキーボードを使いたい人とかにはいいかなと思う。